ようこそ公益財団法人宮城県消防協会へ
令和3年5月28日の理事会におきまして、新しく宮城県消防協会の会長に選任されました。就任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
当協会は、平成25年から公益財団法人に移行してから間もなく10年を迎えます。県内42消防団の消防団員と11消防(局)本部の消防職員の合わせて約21,700人の会員で構成されており、この度、その歴史と伝統を誇る協会の会長をおおせつかり、かかる重責に身が引き締まる思いでございます。
早いもので、未曽有の被害をもたらした東日本大震災も10年が経ちました。この大震災はこれまでに経験したことがない規模であり、被害も広範囲に渡っていましたが、被災しながらも県民の安全確保のため活動された会員の皆様はもとより、全国各地から暖かいご支援ご協力をいただき、復興の歩みは容易ではないものの着実に進んでいます。ここに改めて感謝申し上げます。
消防団を取り巻く社会環境ですが、人口の減少、若者の意識の変化、災害の多発化・激甚化などで、若年層の入団者数の減少や団員の高齢化、処遇の改善などが大きな課題になっており、全国会議でも検討が続けられています。
また、現在新型コロナウイルス感染症が社会・経済活動に大きな不安と打撃を与え続けています。この影響で消防団活動においても、消防操法大会や各種訓練など規律や士気の高揚、技術の向上のため取り組んできたものが中止や延期になっています。今後とも皆さんとともに辛抱強く、感染拡大防止対策に取り組む必要があります。
当協会として、日本消防協会や宮城県及び各市町村の御支援、ご協力をいただきながら、これら課題に向き合い、難局を乗り越え、今まで以上に地域の防災力向上に努め、県民の安全・安心の確保に貢献できるようしてまいりたいと考えております。
令和3年5月
公益財団法人宮城県消防協会 会長 佐藤 孝義